「吟醸王国しずおか」映像製作委員会オフィシャルサイト
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えり子のぽんしゅカフェ
 
失われる酒蔵の巻

いらっしゃいませ♪店主のえり子です。

卒業シーズンですね。
私にとっては遠い遠い昔ですが、この季節は別れや出発
様々な想いが交錯して、忘れられないドラマが生まれたりするんでしょうね。
渦中にいたときは切なくても、遠い記憶になってみるとどこか懐かしい。

さて、本日のメニュー(タイトル)は少々淋しげ。
日本酒ファン・・・静岡地酒ファンにとっては切実な話。
でもそれ以上に、普段日本酒は飲まないとおっしゃる方にこそ
読んでいただきたいお話です。

私が美味しい静岡の地酒に出会い、日本酒に目覚めた2004年当時は
静岡県内に35の蔵がありました。
それが、いつのまにか30・・29・・・と減り続けています。
昨年の春にも静岡市の忠正(吉屋酒造株式会社・写真)が蔵をたたみ
そして、この春もまたひとつ蔵が失われようとしています。

先日、映画「吟醸王国しずおか」のスタッフ会議でこんな話がでました。
「世界で一番古い会社は、日本の宮大工・金剛組である。」
創業から1432年。(2010年現在)想像もつかない歴史です。

さすがに、ここまでの長い歴史はないにしても
酒蔵も、創業100年200年300年は当たり前に存在する。
現代の日本では、企業の平均寿命は30年ほどと言われる中で
これはすごいことではないでしょうか。

私たちは気がついていません。

6代、7代、8代と、その技を受け継いできた酒造りのすごさ。
厳しい時代を乗り切り、今も美味しい日本酒を醸し出してくれる
蔵元さんたちの思い。

酒造りは、失ってはならない日本の文化のひとつであり、伝統技能です。
「日本酒は飲まない」とおっしゃる方たちも、
料理には日本酒を使うと思います。
日本酒が、私たちの生活から無くなってしまっては大変なことになるんです。地域の祭に、ビールとワインしか出なくなったらどうしましょう。
お神酒がウィスキーなってしまったら?

「日本」と名前のつくお酒なのに、いずれ全てが輸入酒になってしまったら?

失ってからでは遅いんです。
気がついたそのときから、私たちは少しずつ
意識を変えなくてはいけないのかもしれません。

何ができるでしょうか。
そう考えたとき、私は仲間たちとただただ楽しく
日本酒を楽しむ機会を作ることにしました。
毎日、ほんの少しでも日本酒を飲むことにしました。
でも、これは義務ではないんです。
静岡の地酒が美味しいから、だから飲んでいるだけなんですけどね(笑)

和食だけじゃなく、グラタンでもハンバーグでも、スパゲティでも
カルパッチョでも、チョコレートでも、イチゴでも、クリームコロッケでも
なんにでも合うのは日本酒。
こんなオールマイティなお酒も、静岡の蔵元さんは造っているんですよ。
少しだけ、日本酒を飲んでみようかなって思っていただけたでしょうか?

もし、そう思っていただけたなら
一度近所の「地酒を扱う」酒屋さんへお出かけください。
そして、オススメの地酒を1本手にしてみてください。
「今日はビールにしようか、ワインにしようか」
そう悩んだときに選択肢の一つに「日本酒」が加わる。
毎日の食生活が豊かになること間違いなしです。

そしてその結果として、歴史ある酒蔵が失われることがなくなれば
こんなに嬉しいことはありません。

あらら。
「ぽんしゅカフェ」なんてゆるいタイトルをつけながら
またまた熱く語っちゃいました。
最近年のせいか、話が長いわよって言われるんです。すみません。

今回も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
またこれに懲りず、ご来店くださることをお待ち申し上げております。

                      店主

イメージ
    

(2010.3.12)





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